ペルー版ペーニャ クスコの1日目の夜、「ペーニャ」へと出かけた。 「ドン・アントニオ」というお店。お店の名前は直訳すれば「アントニオの旦那」。 梅野さん(クスコ在住のガイド・ケーナ製作家)に言わせれば、「クスコには残念ながらもう純粋の意味でペーニャと呼べるものは無いのです」と悲しそうに教えてくれた。以前ペーニャだったところは、若者向けのディスコ若しくはライブハウスとなってしまって、フォルクローレはその中で「一つの音楽ジャンルのその他大勢の中の一つとして定期的に演奏されている」とのことであった。そうであっても一分野としてディスコ若しくはライブハウスにそういう場があるということはすごいことではあるとは思うのだけれども。 この「ドン・アントニオ」も梅野さんに言わせれば「レストランがあり、その中で定期的にフォルクローレの生演奏がある」ということだが、私には、ボリビアで行ったエルネストカブールが出たペーニャとさして違いは感ぜられなかったわけではある。 ということで、3部構成のステージが始まった。 ペルーへ行ったらそのステージを見てみたいと思っていた「アルコ・イリス」(七色の虹というコンフント名)が2番目に出てきたのはサプライズで、正直ビックリした。 ペルー(クスコ)で有名なコンフントはやはり、「アルコ・イリス」とのことで、もう30年も一線で活躍しているという。反面、それに続くコンフントが出てきていないという側面もあるそうな。(以上梅野さんのお話) 「アルコ・イリス」は「ハーモニーにつきる」と梅野さんは評していたが、僕もその都会的(歌の)ハーモニーはとても好感が持てた。意欲的に、モーツアルトなどのクラッシクもフォルクローレ的にアレンジしていたが、それをカミサンは絶賛していた。 CDを早々買いリーダーにサインしてもらった。そのリーダーの雰囲気は年輪を感ぜられとてもいい。 10時をまわって、3番目の若い黒ずくめのコンフントが出てきた。残念ながら明日のマチュピチュ行きの早朝の列車があるため、レストランをでて、歩いてホテルへ帰った。 時にペルー時間の12月30日、夏だというのにとても冷える。
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